以前から介護の仕事に興味があったので、このほど未来ケアカレッジさんで「介護職員初任者研修」を受けてみました。
ここでは、未来ケアカレッジさんでの介護職員初任者研修の経験談を記事にしました。
介護職員初任者研修に興味のある方、未来ケアカレッジさんでの介護職員初任者研修を検討されている方の参考になりましたら幸いです。
「未来ケアカレッジ」とは
私がお世話になった「未来ケアカレッジ」さんは、全国(関東・関西・東海・中国・九州)で80を超える教室を有している日本有数の介護資格専門スクールです。
取得できる資格は、業界ではメジャーな「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」だけでなく、介護事務やガイドヘルパーなど、介護系のスキルアップ講座も数多く用意されています。
資格が取れても就職できるのかなぁ…
と、ご心配な方でも安心。
未来ケアカレッジを運営する株式会社EE21さんは「未来ケアカワーカー」という介護・福祉専門の求人情報サイトも運営されていますし、専属コーディネーターによる就職サポートもあります。
サポートは受講中だけでなく卒業後であっても受けることができます!
大まかな研修スケジュール
他のスクールでも同じようなものだと思いますが、未来ケアカレッジさんでは大きく次の流れで初任者研修が進んでいきます。
それでは1つずつ詳しく見ていきます。
1:オリエンテーション
初日に受講者全員が集まってオリエンテーションを行います。
ちなみに私の時は受講者が30人弱、そのうち4割程度が男性でした。
年齢層は下は10代か20代前半~60代の方でした。
オリエンテーションでは、受講者カードの記入やテキストの配布、自宅学習でのレポートの書き方、その他受講に当たっての注意点についての説明がされます。
教室にもよるかもしれませんが、私が通っていた教室ではオリエンテーションで自己紹介を行うといったことはありませんでした(最初の座学の時にはありましたが)。
また、地域によってはオリエンテーションのみ(1時間半)で終わることもあれば、そのまま初日に座学に入ることがあります。
これは受講する自治体によって変わります。初日に座学が必要ない地域だと少し座学の時間が減るので楽になります。
2:座学
初日のオリエンテーションが終わると、テキストを使った座学に入ります。
ちなみに、未来ケアカレッジさんでは次のようなテキストを使用します。
2冊合わせて1.5kg超で、ずっしり重たいです・・・(ただし、研修ではそれぞれ1冊ずつしか使いません)。
内容については「介護の基礎知識」「人権について」「介護保険について」「認知症について」などなど、介護に関することついて幅広く学びます。
時折グループワークみたいなものがあって、周りの方とも打ち解けてくるのではないかと思います。
ただ、朝からの授業ということもありますし、1日6時間程度の長丁場になるのでかなり眠たくなります。
30分以上居眠りすると、欠席扱いになるようなので注意してください
3:実技演習
座学が終わると実技演習に入ります(実際には「座学+実技演習」という形)。
実技演習では服装や身だしなみが厳しくなるので注意が必要です。
身だしなみの注意点は次の通りです。
- 動きやすい服装 (上はTシャツorポロシャツ、下はジャージorスウェット)
※スカート、ジーパン、チノパン、短パン、スキニーは× (ストレッチ素材でも×) - 動きやすい靴 (ヒールが高い靴、スリッパ、クロックス、ナースシューズは×)
- アクセサリー類、腕時計は×
- 名札を付ける
- 爪は短く切っておく(マニキュア・付け爪・ネイルアートは×)
- 長い髪はゴムでまとめる
身だしなみでひっかかると演習に参加させてもらえないことがあるので注意しましょう
ちなみに、名札は次のようにガムテープや養生テープなどに名前を書いて貼っておくだけでもOKです。
実技演習は男女とも同じ部屋で行いますが、ベッド自体は男女分かれて使用します。
異性の方に触れられるということはないので、女性の方も安心です
内容としては「視覚障害者の体験・介助」「体位変換」「ベッドから車いす、車いすからベッドへの移乗」「おむつの交換」「着替えの介助」などになります。
実際の仕事に必要な介護体験はさせてもらえるので、仕事にも直結する内容になっているのではと思います。
自宅学習(レポート課題)について
未来ケアカレッジさんでは一部カリキュラムを自宅で行うようになっており、自宅でしっかり勉強できているか確認するための「レポート課題」が用意されています。
レポート課題は4択の中から答えを選ぶ「選択式」のものと、〇〇について説明しなさいといった「記述式」のものがあります。
どちらもテキストを見れば答えが書いてある(テキストの何ページ目にあるのかさえ書いてある!)ので難易度としては高くありません。
ただ、記述式は「〇文字程度」や「〇文字以上」といった文字数が決められているのでそれに従う必要があります。
記述式の文字数は多すぎても少なすぎても減点の対象になるようなので注意しましょう
レポート課題は全部で10個あります。
それぞれ選択式が10問弱(最後の2個では20問近く)、記述式が1つか2つあります。
6割以上で合格となっていますが、配点が書かれていないため、とりあえず全部解答しておいた方が良いです。
また、レポート課題には期限がありますので注意しましょう。
特に週4日授業がある「最短コース」の場合は、スケジュールがタイトな上にその期限がすぐに来ますので、休日を利用してできるだけ早くレポート課題を終わらせておく必要があります。
4:修了試験
すべての研修が終了すると、修了試験が行われます。
修了試験の内容、合格点等についてはスクールによって異なるかもしれませんが、未来ケアカレッジさんでは次のようになっています。
- すべて選択式 (マークシート)
- 15問中9問(6割)以上正解で合格
- 試験時間は1時間 (早く終われば退席可)
- 結果は試験後に発表 (合格するまで再受験可)
一般的に修了試験の合格率は高いと言われていますが、個人的には少し難しく感じました。
自宅学習のレポート問題がそのまま出ているものもあれば、テキストの細かいところからも出ているので、全く勉強せず臨むのはおすすめしません。
ただ、私と同期の方皆さんは外国出身の方を含め全員一発合格でしたので、そんなに心配するほどでもないのかなと思います。
万が一不合格になった場合でも、時間があればその日中に再試験が行えます。ただ、解答内容を見て、あまりに厳しそうだと判断した場合は別日になることもあるようです。
ちなみに、未来ケアカレッジではテストは3パターンあり、3回以上落ちると同じテストを受けることになるので、いつかは合格するでしょう
未来ケアカレッジさんのメリットとデメリット
実際に行ってみてわかった未来ケアカレッジさんのメリットとデメリットを見ていきます。
メリット
まずはメリットとしては次のようなものです。
「短期」コースや「最短」コースがある
他のスクールでは週1回か2回しかないというところも多い中、未来ケアカレッジさんでは週3日の「短期」コースや、週4日の「最短」コースがあります。
最短コースだと順調に行けば1カ月弱ですべての研修を終えられるので、早くに介護の仕事に就きたい、今現在時間があって今のうちに時間を有効活用しておきたいという方に最適です。
特に訪問介護では初任者研修取得が必須なので、これから訪問介護の仕事をしたい方、介護事業者から早く取ってくるように言われている人はお勧めです。
欠席しても振替制度がある
病気や急な予定で授業に欠席しなければならない場合も起こりえます。
ただ、未来ケアカレッジさんでは授業に欠席した場合、その授業を別の教室で受ける(振替する)ことができます。
ですので、欠席するとそのまま予定(修了時期)がずれていくというわけではなく、振替制度を利用して現在のコースの休みの日に振替授業を受ければ、当初のスケジュールに間に合わせることも可能です。
また、履修期間が最長8カ月あるので、長期間お休みしないといけなくなっても安心です。
受講済みのものはそのまま記録が残されたままになりますので、行ける時により多く受講しておいて、休んだ後残りの研修を受けるといったことが可能です。
研修中・修了後でも就職の斡旋が受けられる
未来ケアカレッジさんでは就業相談の担当者が各教室にいて、いつでも就・転職の相談が受けられます。
相談は受講中だけでなく、修了後でも可能とのことなので、今すぐには就・転職は考えていないけど、もしかすると将来的に介護の道へ行くかもしれないという方にも安心です。
相談は電話やメール、LINEでも可能となっていますので、気軽に相談できます。
デメリット
一方、デメリットは次のようなものです。
教室が地方に少ない
未来ケアカレッジさんの教室は大阪、東京、名古屋に集中して、地方にはあまりありません。
そういったことから、お住まいの地域によっては未来ケアカレッジさんに行けないという方が多いと思います。
また、教室によって受講料が異なっていて、同じ時期でも下図のように3万円近くの差がある場合があります。
ですので、近い教室より遠い教室に行った方が結果的に安くなるということがあり、わざわざ時間をかけて遠くに行かないといけない人もおられるのかなと思います。
部屋が狭い場合がある(教室によるかも)
これは通っていた教室や受講人数にもよると思いますが、やや部屋が狭く感じることがありました。
座学のような動かないようなものなら大丈夫ですが、実習のように動く場合では少し教室の狭さが気になります。
※私の場合、30人弱の大所帯だったかもしれませんが
また、座学と実習は同じ部屋で行うので、実習の前に机と椅子をしまってベッドを用意する、実習の後はベッドをしまって机と椅子をセットするという作業を行わないとといけず、毎回その作業が面倒に感じることがありました。
用意するものが多くて大変
これは他のスクールでも同じかもしれませんが、結構色んな持ち物が必要になります。
私の通っていた教室は土足厳禁なので、座学でも上履きかスリッパが必須です。
実習になるとスリッパは不可で、かかとのある靴が必須です。これが結構かさをとるので大きめのカバンでないといけません。
その他、実技演習の内容によってかぶりの上衣や前開きの上衣、半ズボン、ハンドタオル・フェイスタオルなどなど持ち物が必要になります。
毎回何を持っていくか確認しないといけませんので大変です。
さいごに:初任者研修を終えての感想
約1カ月の介護職員初任者研修を無事に終えることができました。
最初は皆さん赤の他人ということで遠慮しがちでしたが、実習ではペアになったり、みんなで助け合うという機会も増えてくるので、周りの方とも次第に親密になってきました。
研修終了後にLINEを交換したり、LINEグループを作って今でも交流しています!
また、講師の方々は介護の第一線で働いている方ばかりで、またとても親しみのある先生ばかりでした。
ですので、実習でも気兼ねなくアドバイスを求めることができ、実際にこれから介護の仕事をしていく方も不安が解消されるのではないかと思います。
そういったことから、総じて未来ケアカレッジさんでの研修は良かったと思っています!
今後機会があれば介護職員初任者研修の上位にある「介護福祉士実務者研修」も受けてみたいと感じました。
こちらの記事が参考になりましたら幸いです。